序|鉄と夢のあいだに:規格と可能性のモジュール図鑑
MODULES
ひとつの鉄の箱を、家にする。そんな発想が真顔で語られる時代になった。コンテナハウス。かつてはアウトサイダーの遊びであり、都市の隙間を漂う仮設の寓話だった建築が、今では「選ばれる手段」であり、建築工法のひとつとなった。
その美しき自由のかたちは、実のところ驚くほど精密な枠組みの中に成り立っている。幅 2.438 メートル。高さ 2.896 メートル。長さ 12.192 メートル。これが、世界をつなぐ「国際標準」、ISO 規格コンテナの絶対寸法だ。すべての始まりは、ここからである。この企画の中で、コンテナ建築躯体は「世界への道」=ロジスティクスシステムの上にあるのだ。そして、コンテナ建築とは、この規格の中に自由を見出す旅なのだが、その方法にはいろいろな方法がある。普通に繋ぐものもあれば、イレギュラーなシステムもあるのだ。そんな企画と可能性を見ていこう。
コンテナとは、ただの空間ではない。それは「空間をつくる思想」そのものである。
どうやら、コンテナがただの箱ではなく、人としての可能性を創造して行く「思想」そのものだということがわかり始めたと思う。
しっかり対峙していけばコンテナはあなたの人生をともに作り、歩んでいく「可能性の単位」になっていくのだ。
モジュールの可能性、自由度ってなんなのか少し考えてみよう
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