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コンテナハウスのオーダーを考えるならContainer House Atlasを読んでから | MODULES|規格と可能性のモジュール図鑑

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序|鉄と夢のあいだに:規格と可能性をのみジュール図鑑

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ひとつの鉄の箱を、家にする。そんな発想が真顔で語られる時代になった。
コンテナハウス。かつてはアウトサイダーの遊びであり、都市の隙間を漂う仮設の寓話だった建築が、今では「選ばれる手段」となりつつある。

だが、その美しき自由のかたちは、実のところ驚くほど精密な枠組みの中に成り立っている。幅 2.438 メートル。高さ 2.896 メートル。長さ 12.192 メートル。これが、世界をつなぐ「国際標準」、ISO 規格コンテナの絶対寸法だ。すべての始まりは、ここからである。コンテナ建築とは、この規格の中に自由を見出す旅なのだ。


鉄という素材の強さと脆さ。
海を越えた貨物の記憶が、鋼鉄に染み込んでいる。
その記憶は「建築」としてのコンテナに新しい命を吹き込む
腐食を削り落とし、構造を見直し、夢を宿す器として再設計する。
その作業はまるで、風化した彫刻を修復するかのように丁寧で、そして創造的だ。

そして、忘れてはならないのが「建築としての名乗り方」だ。
法律というフィルターをくぐらなければ、それ「ただの箱」のまま。
建築基準法が求める構造、安全性、断熱、防火性能などそれらすべてに応えたとき、コンテナははじめて「建築」となる。

しかし、ここまでくればもう一歩先へ行ける。
この箱は、並べることができる。積むことができる。回転させても、斜めにずらしてもいい。
まるで巨大なレゴのように、無数の組み合わせを想像できるのだ。
制約に対する設計者の創造性。それが、モジュール設計の醍醐味である。

だからこそ、我々はこの章を「モジュール図鑑」と呼ぶことにした。
単なる建材や構造物としてではなく、コンテナを「可能性の単位」として見つめるために。
その一辺の寸法の裏に、いくつもの人生が宿る。

コンテナとは、ただの空間ではない。それは「空間をつくる思想」そのものである。
どうやら、コンテナがただの箱ではなく、人としての可能性を創造して行く「思想」そのものだということがわかり始めたと思う。
しっかり対峙していけばコンテナはあなたの人生をともに作り、歩んでいく「可能性の単位」になっていくのだ。

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