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コンテナハウスのオーダーを考えるならContainer House Atlasを読んでから | PROLOGUE|はじめに:コンテナという思想

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|はじめに:コンテナという思想

コンテナという思想

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都市の片隅に積まれた鉄の箱。誰かの目には、ただの倉庫。しかし他の誰かの目には、夢の素材。コンテナハウスの始まりは、ほんの偶然か、静かな革命かコンテナの発明者、マルコムマクリーンさえ考えなかった世界。
それは、建築の常識をふと外れた場所から生まれた建築思想だった。
四角い箱の中に、どこまでも自由な空間を夢見ること。
一見、相反するそのふたつが、コンテナ建築という形式においては見事に調和をし始める。

コンテナには決まったサイズがある。
ISO 規格に則った、世界標準のかたち。幅 2.438m、高さ 2.896m、長さ 12.192m。
この寸法に、どの国の港も、どの列車も、どのトレーラーも従っている。
この規格があるからこそ、世界の物流は成立している。
そしてそのウラでコンテナ建築という世界が花咲き、コンテナハウスは「自由」であり得るのだ。整然と定まった制約のなかにこそ、最も深い創造が息づき始める。
ピアノには88鍵しかない。文字は五十音しかない。だがそれだけで、交響曲も、小説も生まれる。コンテナは、そんな「限られたなかの無限空間」という事が出来るだろう。

ここにあるのは、ひとつの思想である。それは「住まいとは、もっと自由であっていいのではないか?」という問い。
そして「建築は、もっと軽やかに、もっと遊び心を持っていいのではないか?」という提案。

この Atlas では、コンテナ建築に関するすべてを網羅しようとしている。
けれどそれは、ただの情報の集積ではない。むしろ、ひとつの文化への接近であり、
暮らしと建築の「オルタナティブな思想」を辿る地図である。

あなたが今、もし新しい場所を探しているなら。もし、自分だけの空間、自分だけの小宇宙を夢見ているなら。
このアトラスをめくる手が、その出発点になるかもしれない。なぜなら、コンテナとは単なる「箱」ではない。
それは、世界中を旅してきた空間の原石だからだ。閉じられた空間でありながら、内側に無限を秘めた、思想の器なのだ。

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